
私TaliskerManiaにとって欠かすことが出来ないボトルといえばこの「タリスカー10年」。言わずと知れたタリスカーのフラッグシップボトルであります。
今回はこのタリスカー10年を様々な飲み方をレビューしてみたいと思います。
オフィシャル テイスティングノート
まずはタリスカーオフィシャルに掲載されているテイスティングノートを引用してご紹介。
香り:ほのかな海水の塩、生ガキそして柑橘系の甘みを感じさせる、力強いピートのスモーキーな香り。
味わい:煙るようなスモーキーさと力強いモルトの香味を伴う、豊かなドライフルーツの甘み。温かく、情熱的。のどの奥にペッパーの香りを感じる。
フィニッシュ:食欲をそそる甘みを伴った、広大な、長く温かいペッパーを伴うフィニッシュ。
出典:https://talisker-online.jp/lineup/y10.php
2021年以前のいわゆる旧ラベルと比べて随分甘くなった気がしますが、オフィシャルのテイスティングノートは変わったのでしょうか?
と思ったら記録を残してました。旧タリスカー10年のレビューを見る限り変わってなさそうです。
タリスカー10年の味をレビュー

ではストレート、オン・ザ・ロックス、ハイボールといったウイスキーの定番の飲み方をレビューしていきたいと思います。
基本的にはストレートの味のレビューを参考にしていただければと思います。
タリスカー10年 ストレート
香りは当然個人差がありますが、私は結構飲み慣れているのでピートやスモークは強くは感じません。2021年にラベルチェンジしたこのタリスカー10年は、ブラックペッパーの荒さも含め少しマイルドになった気がしてます。
とは言え、普段こうした海洋性ピートに含まれるヨード香に慣れていない方にはしっかりとピートスモークを感じると思います。
味わいもまずしっかりとした甘さが広がり、黒胡椒のスパイスと潮っ気、フィニッシュにかけてふわっと感じる強すぎないピートとスモーキーさが心地よい味わいですね。
口当たりの甘味が結構強く、飲みやすくなった感じはします。ただ飲み慣れた方には「物足りない」と感じるかもしれませんね。私はこれはこれで美味しいと思ってます。
タリスカー10年 オン・ザ・ロックス
タリスカー10年はオン・ザ・ロックスにしても凄く美味しいんですが、香りは冷やされる事で少し軽減されます。
氷を入れて注いで直ぐの状態では、少しビターさが目立ちますが、氷が少し溶けて加水されると、甘味が広がりフィニッシュまで甘さと潮っ気が感じられて美味しいです。そしてピートスモークもより感じやすいかもしれません。
最後にはビターな味わいで消えていくので、比較的さっぱりといいますか、いつまでも甘さがクドくないのもいいですね。
タリスカー10年 ハイボール
タリスカー10年といえばハイボールですよね。タリスカーのハイボールが好きな方は凄く多いと思います。
ふわっと香るペッパーな刺激に柑橘フルーツ。そしてより表に現れたピートスモークがいいですね。口に含むとスパイシーな爽快感と潮っ気と柔らかな甘さからのキレあるビターなフィニッシュ。そして強すぎないピート&スモークが様々な料理とのペアリングを実現します。
私はタリスカー10年ハイボールが『キングオブ食中酒』だと思っています。
おすすめのペアリング
タリスカー10年のハイボールはよく肉料理と合わせるのが良いと言われます。確かに塩胡椒で味付けしたステーキなんか最高に美味しいわけですが、実は魚料理とも非常に相性がいいんです。
そこで私がおすすめするペアリングは「ぶりカマ塩焼き」

和食なんですが「ぶりカマ」の脂の旨味とタリスカーの潮っ気が絶妙のペアリングなんですよね。しかもぶりカマは結構安価ですし塩をふりかけて焼くだけという簡単さ。
是非一度お試しください。
旧タリスカー10年との比較

新ラベルに変わったのが2021年頃だったでしょうか。今ではすっかり現行の味わいに慣れましたが、変わった時の反響は大きかったように思います。
旧ラベルのタリスカーは現行のものに比べブラックペッパー、ピート&スモークが強かった。もっと荒々しい感じの味わいだったのですが、ラベル変更に伴って、かなりマイルドな味わいになりました。
現在でも旧タリスカーファンは多いですが、現行のものは以前よりもストレートで楽しみやすく万人向けになったように思います。
当然現在のタリスカー10年の方が好きという方もいらっしゃるでしょうし、私のようにもう慣れちゃったという方も多いのではないでしょうか。
味わい的には親しみやすくなったタリスカーもこれはこれで美味しいですよね。
2021年以前に販売されていたタリスカー10年(所謂旧タリスカー10年)を飲んだ評価やおすすめの飲み方、ペアリング等をまとめています。
タリスカー10年 評価とおすすめの飲み方

タリスカー10年はまだタリスカーを飲んだことがない方はまりがいなく一番最初に購入して飲んでみて欲しいボトル。そしてタリスカーだけでなくアイラ島のシングルモルトに超戦したことがない方も、その前にタリスカー10年をおすすめします。
やはり強すぎないピートスモークと2021年のラベルチェンジで甘味が強まりマイルドになった事で凄く飲みやすくなったと思います。
昔ながらのタリスカーファンにとっては、荒々しさが影を潜めたと思ってしまうかもしれませんが、原酒は無限ではないので仕方がないですね。
タリスカー10年 おすすめの飲み方
やはり一番はハイボールかな、爽快かつスパイシーさがあり、フィニッシュのピート&スモークと食中酒として抜群ですよね。
ペアリングに肉料理はよく皆さん紹介されていますが、実は魚介類との相性も抜群で塩焼きなんかを食べて、タリスカーのハイボールを飲んだ時の幸福感がたまりませんね。
タリスカー10年の評価/95ポイント
タリスカー10年の評価としては、ストレート、オン・ザ・ロックス、ハイボールといったいずれの飲み方でも美味しく、食中酒としても素晴らしいウイスキーということで95ポイントと致しました。
タリスカーの中では万人受けするウイスキーだと思います。一応評価基準として4項目25点満点でストレート、オン・ザ・ロックス、ハイボール、価格・入手のしやすさで評価しています。
- ストレート:24pt
- オン・ザ・ロックス:22pt
- ハイボール:25pt
- 価格・購入のしやすさ24pt
これで95ptと致しました。価格は高くなってきてはいますが、酒販店の頑張りである種踏みとどまってくれています。流通量も多いのと最近はアメニティとのセットもあり楽しめますね。
コストパフォーマンスもよく、ピート入門にも最適なウイスキーだと思います
ではまた!
タリスカー10年
Amazon